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第9章 ８日目

「なに？」

ぐいと顎を持ち上げられ、顔が熱くなる。
「なっ何でもないよ!それより..マサキ君遅いから何かあったのかと思ったよ？」

「....」

私が言うと、眉をしかめて黙って手を取られた。

「ま、マサキ君？」

（な、何だか..）

「....怒ってる？」

「別に。」

（怒ってるよおぉ～!）

私は手がじっとり汗ばんだ。