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私と彼の8日間
第2章 1日目
私がおそるおそる顔をあげると、ニコッと笑った。

「デートの前に官能小説は止めてくれない?」

(ぎやああああああ!)

顔から火がでるかと思った。というか出た。

(これなら入るけど..!)

私が泣きそうになりながら急いでクラッチにしまうと、手をまた握られて店を出た。

「ありがとうございました。」

後ろから笑顔で言う店員を振り返ってにらみつける余裕もなかった。
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