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私と彼の8日間
第11章 僕と彼女の8日間
ドンッー

「ひゃあっ!あ、ごめんなさい!」

榊原梓が僕にぶつかって、散らばった教科書を拾う。

「こちらこそごめんね?」

謝って僕は遠くに放られた本を拾った。

カバーをされたその本を少し開き、表紙を見る。

(いつも授業中読んでる本だ。)

そしてその小説が何かに気づいて、僕は慌てて返した。

「あっ!ああああありがとう!あの、これ..」

「ん?何の本?」

僕はわざと聞くと、勢いよく頭を下げてそのまま駆け出して行ってしまった。

(官能..小説..か。)

まさに僕の理想通りだ。
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