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私と彼の8日間
第13章 Ⅱ日目
照れながらも、楽しそうに大学の話やテレビの話をする梓を見ながら、僕はあることに気づいた。
ヨタヨタと小走りのように歩いている。
(..歩調が早すぎたか。)
そう思って少し緩めると、歩きやすそうだった。
そんなことをする自分にも戸惑った。
今まで女に合わせたことなんてない。
全部相手が合わせてくれるし、そういう関係の女も、そうしてあげたいと思う女にも出会ったことがなかったから。
(ふん....ただ僕は理想の女が相手だからこうなっているだけだ。)
自分の気持ちを押し殺し、クールぶって梓の話をきいていた。