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私と彼の8日間
第13章 Ⅱ日目
梓を家までおくり、軽くキスすると、急いで車をよんだ。
「お待たせいたしました。」
「早く帰って。」
「かしこまりました。」
僕は今日の梓を思い出しながら、また笑みがこぼれた。
「榊原梓....僕をどうするつもりだ?」
自虐的に笑って家につくと、すぐに書斎に向かう。
報告する息子の様子を興奮しながら、そして何故かニヤニヤと嬉しそうに聞きながら父は想像していた。
「..梓ちゃん..ぜひ会ってみたいね。」
僕はその言葉を背に早々部屋に戻った。
「はぁ....」
ため息をつき、まだ窮屈そうな息子を取り出す。
「女一人にこんなになるなんてな。」
そう思いながら、僕は梓を思い出してしごいた。