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私と彼の8日間
第15章 Ⅳ日目
4人の後を付けながら、海の家の裏に行く。

知り合いだと申し訳ないと思って、そっと覗きこむと、梓が壁に追い込まれていた。
一人の男がニタニタと俯いた梓の顔を覗きこむのを見て、雰囲気で知り合いでないと気づいた。

(僕の女に....)

そして一歩踏み出した時。

「あずー」

「触るなクソガキが。」

梓が顔を上げた。
僕は思わず立ち止まる。

その瞬間

「ぶはっ!」

脚を振り上げ回し蹴りをかました。

「あず..さ..」

僕は固まったように身体が動かなかった。

振り上げた足をおろし、倒れている男の腹を蹴り上げると、男が呻いて腹をおさえた。

「汚い手で触れるな。」

低い声で言い放つと、転がる男の頭をじりじりと踏みつけた。
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