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私と彼の8日間
第15章 Ⅳ日目
「いたい!」
叫ぶ男に構わず目を上げ、呆気にとられている二人の仲間を見た梓の横顔は、うっすら笑っていた。
「..なんだ?お前らもやるか?」
「は?な、なに..」
「こいつ..頭おかしいぜ、淳!」
梓は転がった男を踏みつけ跨ぐと、怯えている男たちに歩み寄って目の前に立った。
梓より大きいくせに、少し後ずさる。
「なんだ?お前、私が頭おかしいだと?」
バカにしたような梓の声にビクッとする男は、ひひっと口端を上げ、引きつった笑いをこぼした。