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私と彼の8日間
第15章 Ⅳ日目
「え、だから?」
「だから!どうして隠すのか意味わからないし。僕のこと好きって言ってたくせにさ。」
僕が言うと親父は黙り込んだ。
「おい、何とか言えー」
「マサキだって隠してるじゃないか。」
「..は?」
僕はびっくりして思わず、親父を見た。
「梓ちゃんに。父さんの小説のこととか色々。」
「それは..」
僕は言い返せずに俯いた。
「ほら..誰だって秘密はある。マサキ、あと2日の関係なら別にいいだろう?どうしてそんなに彼女の事情にこだわる? 」
「....」