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私と彼の8日間
第16章 Ⅴ日目
夕日が沈んでいくのが見えて、なんとなくぼーっと見る。
(連絡しよう。それで梓に全部話してしまおう。)
なんとなく、急に、僕はそう思った。
「いいよ~」
親父が僕を見てニコッとした。
「え..そんな簡単に....」
正座していた僕はあまりの呆気なさに姿勢を崩した。
「マサキくんね~考えすぎだよ!頭固いよ!」
やれやれという風に頭を振る親父に、僕はムッとした。
「いや....大事なことだろ!」
「そりゃあ誰彼かまわず、僕の職業をペラペラ話されたらちょっと困るけど..梓ちゃんでしょ?いいよ別に!ていうか僕も梓ちゃんみたいから連れてきてよ!」