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私と彼の8日間
第19章 私と彼のはじまり
「梓、今日うち来ない?親父が梓としゃべりたいって・・」

「うん!いく~!」

私は後ろから来た彼氏のマサキ君を振り返ってすぐ返事した。

「じゃああとでね。」

そういって微笑むと次の移動教室のために、友達の輪に帰っていくマサキくんを見送る。

「・・・あずさ、にやけすぎ~」

隣で友達のサヤカがニヤニヤしていた。

「にやけてないも~ん」

私はペンを片付けながら、それでもふふっと笑って言った。



私、榊原梓と松田マサキ君は付き合い始めて二ヶ月が経つ。
夏休み前に8日間限定で付き合いを持ちかけられて、8日目に私たちは本当の意味で結ばれた。

新学期が始まると、大学では一気に私たちの関係がうわさになった。

だってマサキ君は・・・

「ね~え~まさきくん!ココわかんないんだぁ~」

女の子が歩いているマサキ君の後ろから、ノートを持って追いかけて行くのが見えた。
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