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私と彼の8日間
第20章 私と彼とやきもち
「榊原。ちょっといい?」

「へ?うん?」

そのまま付いていこうとすると、すっと猫耳をとられた。

「え・・・」

「話すのに視界に入って邪魔だから。」

「あ、ご、ごめん。」

猫耳を受け取り、メイド服のまま田所君についていく。
ひとつの机の前に来ると、紙を渡された。

「これ。当日のシフト表。」

「ありがと~…あ、田所君と一緒だね!」

(…っていうかほとんどシフト入ってるよお~)

泣きそうになっていると、田所君が頭を下げた。

「ごめん。他の子たち結構、違うサークルと掛け持ちしてるみたいで…ここだけなの榊原と俺くらいなんだ。」

「そ、そっか~…ううん!シフト組んでくれてありがとう!」

一応お礼を言って私はもう一度シフト表を見た。

(うう~…マサキ君にいわなきゃ~…)

考え込んでいると、田所君が心配そうに言った。

「もしかして予定とか…あ、例の彼氏と…」

「にゃっ!う、ううん!大丈夫!…っていうか、知ってるんだ…」

「まあ結構有名なうわさだし。」

「…へ、へへへ…」

思わず苦笑する。

「………」

すると、それだけ言って田所君は、じゃあ、と集まってるメンバーのほうへ歩いていってしまった。

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