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私と彼の8日間
第20章 私と彼とやきもち
「榊原!」

「ん?あっ、田所君!どうしたの~?」

キャンパスを歩いていると、後ろから田所君が走ってきた。
田所君は学部が違うから、隣の棟で授業。
字授業の合間にこっちのほうにくるのは珍しかった。

「いや、榊原見つけたから…」

「え、あ、うん?」

すっと顔をそらす田所君を怪訝におもったけど、気にせず視線を移すと、ペンケースにきらきらしたキーホルダーを見つけた。

「わあ!それかわいいね!」

「ん?…あ、いや…俺の趣味じゃないんだけど…」

恥ずかしそうに私に見せてくれた。

「妹の手作りなんだ。」

ビーズを通して輪っかにしてある。

「妹いるんだ~!いいなあ!」

「榊原は一人っ子?」

「うん!だから羨ましい~妹さん器用だね~何歳?」

「6歳。」

「一番かわいいときだね~そっか~お兄ちゃんのために作ってくれたんだね~」

照れたのか頭をかく田所君がちょっとかわいかった。
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