この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私と彼の8日間
第24章 私と彼と新参者
「いい..ごめんな、榊原。」
田所君が私の脇の下に手をいれて、ふわっと下に下ろしてくれた。
「榊原が弱ってるのにつけ込んだ。お前はまだ俺のこと好きなんかじゃないよ。」
そういうとポンポンと頭を撫でて笑った。
「でも可能性は無きにしもあらずって感じだし。これから松田から奪うから。」
「..っ!!」
私が何も言えないでいると、また笑って、早く着て、と言った。
そそくさとジャージを履いて、ジッパーを上げる。
カーテンを開け部屋から出て、私たちは洗面台でスカートと服を洗った。
田所君は何事もなかったように、前のように接してくれた。
中途半端な私を許してくれていた。