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私と彼の8日間
第24章 私と彼と新参者
「でも何でそこが…っていうか、その前田萌かどうかわかんないし…」
「考えてみろよ。梓を襲ったやつは前田ヨリエの男。しかもその妹が梓の男を誘って…結果、梓は松田と離れてる。全部得してんのは前田萌だろ?」
「…た、確かに…でも…」
(本当に申し訳なさそうに泣いてたし…)
「はあ…どうせ泣き落とされたんじゃね?お前昔から女の涙には弱いからな。」
「うぐ…」
「とにかく。確認してからじゃないとわかんないし。とりあえずあいつら連れてきてるから、近くの公園来い。」
「う、うん。」
私は里について向かった。
けどー
「た、田所君はこなくていいよ!」
「おれもいく。榊原が心配だから。」
「で、でも…」
「何だ?お前梓が好きなのか?」
ひひっと冷やかすように言う里に、田所君がうなづいた。
「そう。だから俺も行く。」
自分が振っておきながら、里はそのストレートさに赤くなっていた。
(里はこうみえても純粋だからな…)
私は思いながらも、何となく今からのイヤな展開を感じて黙った。
「考えてみろよ。梓を襲ったやつは前田ヨリエの男。しかもその妹が梓の男を誘って…結果、梓は松田と離れてる。全部得してんのは前田萌だろ?」
「…た、確かに…でも…」
(本当に申し訳なさそうに泣いてたし…)
「はあ…どうせ泣き落とされたんじゃね?お前昔から女の涙には弱いからな。」
「うぐ…」
「とにかく。確認してからじゃないとわかんないし。とりあえずあいつら連れてきてるから、近くの公園来い。」
「う、うん。」
私は里について向かった。
けどー
「た、田所君はこなくていいよ!」
「おれもいく。榊原が心配だから。」
「で、でも…」
「何だ?お前梓が好きなのか?」
ひひっと冷やかすように言う里に、田所君がうなづいた。
「そう。だから俺も行く。」
自分が振っておきながら、里はそのストレートさに赤くなっていた。
(里はこうみえても純粋だからな…)
私は思いながらも、何となく今からのイヤな展開を感じて黙った。