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私と彼の8日間
第24章 私と彼と新参者
そのころマサキくんはー
梓と田所たちが大学裏の公園にむかったことなど露知らず、僕はシフトを終え休憩室にむかっていた。
携帯には連絡はない。
『マサキ君なんかだいっ嫌い!』
梓の言葉が頭から離れなった。
(ごめん梓…でもどうすればいいかわからなかった…)
田所のまっすぐな目。
本気で梓を取られるかもしれない。
「まーさきくんっ!ダンスもうすぐだね~」
「…」
無視して通り過ぎようとすると、耳元でボソッと言われた。
「別れてくれた?」
「…」
その言葉に立ち止まると、微笑んでいる前田萌がいた。
(この女のせいだ…)
「えーまだ別れてないのお~?」
「…うるさい。」
「そんな態度とっていいの?全部ばらすよ?」
「…っ…」
「ばれたら榊原梓、大学に居づらくなっちゃうよね~?就職にも響くかも。」
「…いうなよ。別れるから。」
「ほんと~??でも昨日だってキスしてたよね~?…ま、無理やりだったけど?」
「見てたのかよ…」
(お前も田所も…)