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私と彼の8日間
第25章 私と彼とこれから

そして榊原梓さん。

正直、私が捕まるまであなたを恨んでました。
人伝えにあなたが虎狐女を辞めたと聞いた時は、恨みしかなかった。

私は右腕が使えなくなった、なのにあなたは普通の生活に戻って虎狐女時代を隠そうとしていたから。

..でも、勝手かもしれませんが..
いま刑に服しながら、今のあなたの気持ちを考えると全く恨みなんて感じません。

むしろ感謝しなくてはいけません。

私の家は、両親仲が悪く、私と萌の二人で支え合っていたようなものです。
けど右腕が使えなくなって..家の中が変わりました。
リハビリを通じて、母や父の会話が増え、私も家に帰るようになって..

それでもあんな事件を起こしたのは、私の心が弱かったからです。
けど今なら、その事実に気づけて向き合えているのです。

妹と楓太のしたことは消えません。
紙上ではありますが私がまず謝らせて頂きます。
本当にごめんなさい。

また全て終わった後、伺います。

自分を決して責めないでください。

本当にごめんなさい。

前田頼江
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