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私と彼の8日間
第25章 私と彼とこれから
「でしょ?..なら..頼江さんの右腕のことだって元はといえば、喧嘩をふっかけて..梓の仲間をリンチしたのが悪い。そう考えたら誰も悪くない。」
「..そ..だけど..」
「梓は自分を責めすぎだ。手紙にもあったでしょ?..きっと今梓が自分を責めるのは..頼江さんの気持ちを考えていないことになる。」
「....」
私が小さく頷くと、手を引いて向かい合わせになった。
「膝に乗って。」
「でも傷が....」
「大丈夫だよ。」
私はちょっと戸惑ってから、素直に伸ばした膝に乗った。