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一生出られない鳥籠
第16章 16・榎琉・将紀Side
『これで連絡は全部終わったな・・・って終わってねぇじゃん!』

「あ。やっと気がついた・・・」

『行くぞ。足元には気を付けろよ?』

「うんっ。」

榎琉と将紀は榎琉父・・組長に報告しにいった

『親父・・俺だ』

入れ

榎琉は障子戸を一気にスパーンッと開けた・・

〔なんだ!?壊すなよー。〕

榎琉は胡座をかき、『わりぃ!』と謝った。

将紀は榎琉の一歩後ろに座った・・

『親父、俺の女が妊娠した。』

〔知ってるぞ~。将紀父から電話あったぞ。〕

『んなっ!いつの間に!』

〔将紀、四つ子を身ごもったそうだな。おめでとう。〕

「ありがとうございます。組長」

〔あと、榎琉に新しい補佐を付ける。これは滝川組からの援護員だ。〕

パンパン-   ガラッ

失礼致します。

(滝川馨〔かおる〕と申します。因みに葱兄さんの弟です。)

『馨!おめーがきたのか!?』

(はい。兄さんが将紀の補佐をしてやれと言われて来ました。後・・・これを預かってきました。)

スッ・・・

『あ!?ん!!』

差し出されたのは手紙だった。
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