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一生出られない鳥籠
第16章 16・榎琉・将紀Side
榎琉は手紙を読んで馨に話した・・・

『すまねぇな。今日からたのむわ。』

(承知致しました。若。)

「馨、よろしく~。」

(くすっ。将紀がまさか母になるとは吃驚しましたよ。)

「あはは~。あ。馨、女できた??」

(あ?言わなかったっけ?俺、四年後には柚羽音様の子を孕む事になってるんだ。)

『なんだとぉ!?お前が柚羽音の女だったのか!?』

(まーな。柚羽音様と顔合わせしたのは昨日だよ。親父の命令でね。)

馨は服のボタンを取って開いた・・

(ほらな。昨日付けられた。ピアスだよ。柚羽音様がGPSだって言われたぜ。)

「えー?マジで~?」

(序でにバラすとな、本来は将紀だったんだよ。けどな、将紀が欲しいって言ったのは若頭だ。だから、繰り上げで俺になったんだよ。)

「あー。ごめんなさい・・馨・・」

(いいさ。あ。柚羽音様が将紀の出産にはここに来るってさ。スタッフも3人。)

『あ。そうか。赤ちゃんが女だったらの念のためか?』

(そーだよ。)
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