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一生出られない鳥籠
第20章 20・川原菜摘のその後
薫Side
・・・ついてきてるな・・・
マンションのフロアに入り部屋番号を押し、ドアを開けて貰ってエレベーターで最上階に向かった・・
葱兄さんの部屋に入り、直ぐ窓から下を見た・・
やっぱり菜摘か。
『どうした?薫・・』
「つけてくる気配を感じたから下を見たらやっぱり菜摘だった。」
『昨日別れを告げたのか?』
「ああ。父さんとの約束だったからね。」
『そうだったな。』
「兄さん、俺・・柚羽音様の物になるのはちょっと怖い・・けど、将紀が唯一無二の人を見つけたんなら俺は覚悟決めたよ・・」
『そうか。薫・・いつまでも俺の弟だからな。』
「うん。頑張るよ・・多分、ピアス付けられるんじゃないかなぁ・・?」
『多分な・・・。』
「残り2日・・か。顔合わせまでに気持ちを切り替えないとなぁ。あ。兄さん、頼みあるんだけど・・」
『なんだ?』
「俺が瑞峰組に飼われた日に、俺が使ってた部屋の・・机の引き出しを見てくれねぇか?兄さんの息子が産まれたら・・使って欲しくて、作ったんだ・・指輪。」
『わかった。願い、聞き届ける。息子が産まれたら・・、使うよ。』
「ありがとう。兄さん。」
馨は息を吐いて・・空を見上げた・・・
三時間後・・
「そろそろ帰るよ。今夜、顔合わせ場所の連絡があるから、よろしく。」
『ああ。気をつけて帰れよ。』
「うん。じゃね。」
馨はマンションを出て本家に向かって足を進めた・・
・・・ついてきてるな・・・
マンションのフロアに入り部屋番号を押し、ドアを開けて貰ってエレベーターで最上階に向かった・・
葱兄さんの部屋に入り、直ぐ窓から下を見た・・
やっぱり菜摘か。
『どうした?薫・・』
「つけてくる気配を感じたから下を見たらやっぱり菜摘だった。」
『昨日別れを告げたのか?』
「ああ。父さんとの約束だったからね。」
『そうだったな。』
「兄さん、俺・・柚羽音様の物になるのはちょっと怖い・・けど、将紀が唯一無二の人を見つけたんなら俺は覚悟決めたよ・・」
『そうか。薫・・いつまでも俺の弟だからな。』
「うん。頑張るよ・・多分、ピアス付けられるんじゃないかなぁ・・?」
『多分な・・・。』
「残り2日・・か。顔合わせまでに気持ちを切り替えないとなぁ。あ。兄さん、頼みあるんだけど・・」
『なんだ?』
「俺が瑞峰組に飼われた日に、俺が使ってた部屋の・・机の引き出しを見てくれねぇか?兄さんの息子が産まれたら・・使って欲しくて、作ったんだ・・指輪。」
『わかった。願い、聞き届ける。息子が産まれたら・・、使うよ。』
「ありがとう。兄さん。」
馨は息を吐いて・・空を見上げた・・・
三時間後・・
「そろそろ帰るよ。今夜、顔合わせ場所の連絡があるから、よろしく。」
『ああ。気をつけて帰れよ。』
「うん。じゃね。」
馨はマンションを出て本家に向かって足を進めた・・