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少し愛して
第11章 秘密③
(1)
千佳は最近近所にある“まとい”という居酒屋に飲みに来ていた。
最近、夫の佑貴は帰りが遅かったのだ。
夜の9時とか10時ころに帰宅していた。
職場は研究所である。
そんな時間まで仕事だなんて千佳は思えなかったのだ。
外に女でもできたのではないか…と、疑っていたのだ。
千佳はいつもストレートの球しか投げない。
この日も単刀直入に佑貴に聞いてみた。
「最近、帰るの遅いけど、女でもできたの?」
「そんなことないよ。本当に仕事が忙しいだけだよ」
そう佑貴は慌てて言ってくるのだった。
そんな時だった。
まといの店のお客として来ていた岩崎紘一と出逢ったのだ。
岩崎は千佳よりも3歳ほど年下だった。
千佳は会う男性会う男性の殆どが年下だった。
自分でも不思議に思っていた。
岩崎も仕事はエンジニアをしている様であった。
だが、正社員ではなく派遣で働いていた。
千佳はひとりでカウンターで飲んでいる時、岩崎から声を掛けられたのである。
「隣、空いてますか?」
「ええ、空いてるわ」
千佳は最近近所にある“まとい”という居酒屋に飲みに来ていた。
最近、夫の佑貴は帰りが遅かったのだ。
夜の9時とか10時ころに帰宅していた。
職場は研究所である。
そんな時間まで仕事だなんて千佳は思えなかったのだ。
外に女でもできたのではないか…と、疑っていたのだ。
千佳はいつもストレートの球しか投げない。
この日も単刀直入に佑貴に聞いてみた。
「最近、帰るの遅いけど、女でもできたの?」
「そんなことないよ。本当に仕事が忙しいだけだよ」
そう佑貴は慌てて言ってくるのだった。
そんな時だった。
まといの店のお客として来ていた岩崎紘一と出逢ったのだ。
岩崎は千佳よりも3歳ほど年下だった。
千佳は会う男性会う男性の殆どが年下だった。
自分でも不思議に思っていた。
岩崎も仕事はエンジニアをしている様であった。
だが、正社員ではなく派遣で働いていた。
千佳はひとりでカウンターで飲んでいる時、岩崎から声を掛けられたのである。
「隣、空いてますか?」
「ええ、空いてるわ」