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少し愛して
第3章 連休
それと同時に遊覧船は出向したのである。
気持ちの良い海風が二人を包み込んだ。
二人はカモメの餌を手に取り腕を上に上げた。
すると、カモメが飛んできてそれを取って食べるのだった。
それが、とても面白かったし楽しかった。
二人は遊覧船を満喫した。
松島の海はとても綺麗だった。
海はとても澄んでいて、松島に点在する岩山だろうか。
その岩山も緑に包まれて綺麗だったのだ。
千佳はもう二度とこんな所には来られないと思っていたのである。
それくらい松島に魅了されたのだ。
程なくして、遊覧船は松島海岸に到着した。
二人は降りると松島水族館に向かった。
千佳は東北の水族館に来るのは初めてだった。
水族館に入ると直ぐに佑貴はビールを買い込んだ。
それを見て千佳はまたしても笑ったのだ。
千佳はペンギンの餌やりショーを見たり、イルカを見たりして楽しんだ。
焼き牡蠣が売っていたのでそれを買い佑貴と一緒に食べたりしていた。
楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
二人は水族館を出て松島の海岸の階段に腰かけていた。
「山崎さん、楽しかった?」
「うん、楽しかった。ありがとうね」
「楽しんでくれて良かった」
「うん」