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少し愛して
第1章 出逢い
「本当に?…」
「うん…」
そう言いながらも佑貴はかなり酔っていた。
酔ってはいたがとても嬉しそうだったのだ。
嬉しそうに千佳の身体を抱きしめてきた。
それを千佳は払おうとはしなかったのだ。
「ふ、福山くん、わ、私も福山くんのこと好きよ…」
「マジで?」
「うん…」
千佳がそう言うと嬉しくなったのか、またキスをしてきた。
そのキスは舌と舌を思い切り絡ませるキスだった。
それで千佳は感じてしまった。
身体の奥から熱いものが込み上げてくるのを感じていた。
千佳は嬉しかったのだ。
「もっと、キスして…」
千佳がそう言ってきた。
すると、人が歩いて来て二人の横を通り過ぎた。
佑貴はちょっと身体を離してその人を見送っていた。
「今、人が来たから。あの人が通り過ぎたらキスするよ…」
「うん…」
千佳は可愛らしく頷く。
その後も数人の人が通り過ぎていった。