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少し愛して
第4章 同棲
千佳は半分諦めかけていた。
佑貴とは一緒に生活できないかも知れない…と、思っていたのだ。
そこで、佑貴が千佳の自宅に来た時こう話したのだ。
「福山くん、部屋がなかなか見つからないの。最悪福山くんだけ会社の近くに引っ越してね」
そう話すと佑貴は黙り込んでしまった。
佑貴も一緒に暮らしたかったのである。
そんな時だった。
千佳は自分の思う部屋を見つけたのだ。
その部屋は玄関から入ると両側に6帖の部屋があり廊下の突き当りが15帖のリビングでその隣には6帖の和室と4.5帖のキッチンにバスルーム、トイレが別々に付いていた。
その物件の家賃は1か月11万だった。
佑貴にたとえ貯金が無くても二人で働けばそれでいいではないか。
そう、千佳は思っていた。
千佳はそのマンションを借りることにした。
そのことを佑貴に話すと納得した様であった。
千佳は直ぐに内見できるかどうか聞いてみたのである。
すると、不動産屋は直ぐに内見できると言ってきた。
千佳は今度の土曜日に佑貴と一緒に内見に行くことに決めたのだ。
そのことを佑貴に電話で伝えた。
「今週の土曜日内見に行くからウチに来てね」
「うん、分かったよ」
こうして、二人はマンションの内見に行くことになったのである。