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少し愛して
第4章  同棲

土曜日…。
待ち合わせの時間になっても佑貴は来なかった。

おかしいなと、千佳は思っていた。
佑貴に電話をしてみたが電話には出なかった。

千佳はとても心配になった。
そこで、佑貴の先輩に当たる人物に電話してみたのである。

「もしもし…」
「はい、大下です」

「山崎ですが…」
「あぁ、山崎さん?どうしたの?」

「福山くんと連絡が取れないんですけどどこにいるか分かりますか?」
「昨日、遅くまで飲んでたから、多分横尾の家にいると思うから」

「横尾さんの電話番号教えてくれますか?」
「いいよ。じゃ、教えるから」

そう言って大下は佑貴がいるであろう横尾の電話番号を教えてくれた。
そこで直ぐに電話をしたのだ。

「もしもし…」
「横尾さんですか。そこに福山くんいませんか?」

「いますけど。どちら様ですか?」
「山崎と言います」

「分かりました。今福山出しますから」

そう言うと佑貴が電話に出てきた。

「もしもし…福山くん?今日内見の日なんだけど?忘れてた?」

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