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少し愛して
第7章 結婚生活
そんな事があっても千佳は佑貴と一緒に居たかったのだ。
佑貴の事が好きだった。
千佳は毎朝、佑貴を仕事に送り出すときは必ずキスをしてハグをしていた。
それくらいに佑貴のことが好きだったのだ。
だが、自分はある意味佑貴から信頼されていないのである。
夫婦とはお互いの信頼関係の元に成り立つものだと思っていた。
千佳はお金に対する佑貴の行動に納得がいかないまま結婚生活を続けていくようになった。
毎月、生活費が足りない分は自分の貯めた貯金から出していたのである。
その小さな亀裂は後に大きくなってゆくのであった。