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少し愛して
第7章 結婚生活
帰省当日の朝…。
一泊二日の帰省だったのでそんなに荷物は多くなかった。
猫達は沢山のキャットフードとたっぷりのお水を与えられてお留守番だった。
車は東北道を仙台に向かって走って行った。
季節は11月である。
ちょっと寒かった。
車は暫く東北道を走り福島を通り白石に来た。
その白石で高速を降り、4号を走って仙台方面へと向かう。
4号からは1本道である。
暫くのどかな田舎道を走ると塩釜市に入った。
佑貴の実家には正午過ぎに着いたのである。
佑貴の母、佳代が出迎えてくれた。
「さぁ、千佳さん、疲れたでしょう。さ、入って頂戴」
「はい、お義母さん、お久しぶりです」
「佑貴も早く入りなさい」
佑貴は千佳の荷物を部屋に運んでくれていた。
それが終わると佑貴も部屋に入ってきた。
佑貴の弟の亘も姿を現した。
「お兄さん、お帰り」
「あぁ、亘も元気だったか?」
そんな会話をしていた。
佑貴の母、佳代は千佳の母、八重と同じ歳くらいであった。
しかし、かなり苦労してきたのであろう。