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少し愛して
第7章  結婚生活

実年齢よりもちょっと老けて見えたのである。
佳代がお茶を出してくれた。

そのお茶を千佳は飲んだ。
寒かったのでお茶がとても暖かく感じたのだ。

「今夜の夕飯はどうするの?」

佳代がそう聞いてきた。

「今夜は誠たちと飲みに行くからいらない」
「また、飲みに行くの?」

「うん、千佳も一緒にね」
「いつも帰ってきても直ぐに飲みに行っちゃうんだから」

ちょっと佳代は呆れ顔であった。
佑貴が田舎に帰ってくると必ず綾瀬や大野たちに飲みに誘われるのだ。

それは、毎回の事であった。
今夜は千佳も一緒に行くのである。

千佳はとても嬉しかったのだ。
また、彼らに会えると思うと嬉しかった。

夕方まで千佳は佳代と話をしていた。

「千佳さんは、子供は好き?」
「はい、好きです」

「じゃ、早く孫の顔見せてね」
「は、はい…」

そうは言ったものの正直、千佳は子供をまだ欲しくなかった。

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