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少し愛して
第9章 秘密①
「では、カウンター席にどうぞ」
そう言われカウンター席に案内された。
この店のカウンター席はとても可愛らしく綺麗だった。
うさぎの絵が沢山描かれている居酒屋だった。
千佳はこの店が気に入った様だった。
「千佳、初めまして。透です」
「はじめまして、千佳です」
お互い少し緊張していた。
「何飲みます?」
「じゃ、日本酒で…」
「初めから日本酒ですか?」
そう言うと室井は笑ったのだ。
「ええ、ビールが飲めないので…」
「そういう事か…なら日本酒だね」
二人はそう話すと笑った。
室井がオーダーしてくれた。
程なくしてビールと日本酒が運ばれてきた。
「出逢いに乾杯」
そう言うと二人はお酒を飲んだ。
千佳の緊張は日本酒のお陰で解けてきた。
すると、室井が話しかけてくる。