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少し愛して
第9章  秘密①
(2)
二人は横浜のラブホ街を歩いていた。
平日の夜だったので比較的部屋も空いていた。

その一軒のホテルに入ってゆく。
ホテルの部屋を選んでゆく。

ボタンを押し、ルームキーを受け取りエレベーターに乗った。
2階の205号室に入ってゆく二人。

部屋に入るとキングサイズのベッドとテレビ、テーブルに椅子が2脚あった。
千佳はジャケットを脱いでハンガーに掛けた。

室井も同じくジャケットを脱いでハンガーに掛ける。
千佳は緊張していたので、来るときに買ってきた缶チューハイをベッドに腰かけて飲んだ。

すると、緊張が解けてゆくようであった。
そんな緊張している千佳をよそに室井はベッドの横に座ってきた。

「そんなに緊張してるの?」
「うん、少しね…」

そう言うと室井は千佳の肩を抱きしめてキスしてきたのだ。
そのキスは舌を思い切り絡ませてくるキスだった。

千佳はそのキスで身体の奥から熱いものが込み上げてくるのを感じていた。
最近では夫の佑貴ともこんなキスをしたことが無かったからだ。

「千佳…」

室井はそう言うとまた激しくキスをしてきた。
そして、千佳のブラウスの乳房へと手を這わせてきた。

ゆっくりと千佳の身体をベッドへと押し倒してゆく。

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