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少し愛して
第10章 秘密②
今日はちょっと暖かかった。
二人は一軒の蕎麦屋に入って行った。
そこで二人はざる蕎麦を頼んだ。
蕎麦湯をもらい、お茶を飲んでいた時だった。
千佳から話始める。
「桜庭さん、私の事どう思ってます?」
「え?福山様はお客様ですが…」
「そうじゃなくて、女として見てくれていますか?」
「もちろんですよ」
「じゃ、これからホテルに行きません?」
「え?」
桜庭は突然の事で言葉に詰まってしまった。
詰まってしまったものの千佳のその美しさを見ると断るのもなんだろう…思ったのである。
桜庭も千佳の事を悪いとは思っていなかった。
だた、佑貴の存在を考えていたのである。
「旦那さんはどうなんですか?」
「主人とはセックスレスなの…」
千佳は寂しそうにそう話した。
「そうだったんですね…」
「はい…」
この時二人は暗黙の了解をしたのだった。