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欲しいんでしょ
第1章 第1章 いきなりは戸惑う
早苗は地団駄を踏んだ。
「何で!!何で卓の家
行っちゃ駄目なの!」
「…何でそんなに俺の家
来たいんだよ」
卓は半分飽きれ、半分うんざり
といった表情で早苗を見ていた。
「いいじゃん!
ロッキーに会いたいの!」
ロッキーは卓が飼っている犬のことで
早苗はロッキーのことを
ひたすら可愛がっていた。
「ロッキーに会わせてよ!!」
早苗はこうなると、なかなか意見を変えない。
それは卓が1番よく理解していた。
しかも我が儘を言っている早苗が
とてつもなく可愛かった。
だが、卓もなかなか譲らない。