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第6章 理想の

リビングから声が聞こえてくる

何か話し込んでると思えば

うぉー、なんて声も聞こえるから仕事の話ではないのかな、と思う




おーい、ナミー



夫の呼ぶ声にリビングに行く

夫の正面に二人の男女、他の３人は横で立っている




どうしたの？座らないのー

と声をかけながらソファーの夫の横に座る




こちら、棚橋亨君、こっちは、伊藤和泉さん

ふたりとも僕の課の子たち

あっちは右から佐々木洋平君、杉野玄太君、堀紀子さんね



佐々木君と棚橋君はこの前お会いしましたよね



その節はどうもー、と二人が頭を下げた




棚橋君と伊藤さん、結婚するんだそうだよ、

それで・・・




夫がちょっと間をおいて私の顔を見て言う




仲人、してくれって、話なんだよ・・・・