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ふたりのおとこ
第8章 波風
まあ・・色々ありましたけどね、と、

森さんはちょっと笑って言ってコーヒーを飲んで続けた




離れたところに暮らしてるんですけど・・・

先々週、もうすぐ子供が生まれるって連絡が来たんです

でも、会いに行ってあげられなくって・・・

本当はすぐにでも行ってあげたかったんですけど

ちょっと事情があって・・・

だからせめて何か記念になるものを贈ってあげたくって

でも、私の字じゃあ残念なんで先生に書いてもらおうかと思ったんです

だからお願いできませんか



そんなに遠いところなんですか、お嬢さん



ええ、カナダなんですよ

カナダの小さな田舎町なんです

お婿さんは日本人なんですけどね




そうなんだあ・・・・

でも、それなら・・・と、思うのはひとつのこと



森さん、やっぱりご自身で書かれるべきですよ

お祖母ちゃんに・・・あ、ごめんなさい、でも、

お祖母ちゃんに書いてもらった、そのことがきっと一番のお祝いですよ

練習しましょうよ




でも、私の字じゃあ、記念になんてなりませんから



そんなことないです、

他人の私よりお祖母ちゃんの字がいちばんですよ

気持ちが伝わりますよ

その方がお嬢さんもうれしいですよ

頑張りましょう




全員の意見が一致した

森さんがちょっと困ったような顔をして・・・でも、うなずいた



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