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女優なんて…
第15章 女優デビュー

その夜、あかねさんが告知したように
バラエティー番組の枠を変更して
涼風あかねと安岡健一の結婚報告会見が中継された。

「ふ~ん…あのいがみ合っていた二人が結ばれるなんて男女の仲ってわからないものだねえ」

食事を終えて、娘の優希にミルクを飲ませながら
桐生さんはしみじみとそのように告げた。

「そうよ、男と女ってわからないものよ」

テレビに集中したいけれど、
洗い物の手を止めずに私は「私たちだってそうじゃない」と告げた。

「ああ、まったく…
妊娠したと告げられたとき、俺は頭の中が真っ白になったもんなあ」

「私からの逆プロポーズをよく受けてくれたわ」

「俺だって君の事は気になっていたさ
でも、スターの階段を昇り始めた君を独占するなんて怖くて出来なかったんだよ」

「あら、その割には堂々と私に中だししちゃったじゃない」

洗い物を終えて、タオルで手を拭きながら
私は夫の隣に座った。
テレビ画面の中ではあかねさんとヤスケンが
カメラマンの要望に応えて濃厚なキスをしていた。

「うふ…きっとこの二人、カメラに映らない下半身を互いに弄りあっているわね」

「わかるのかい?」

「わかるわよ…」

いつしかミルクを飲んで満腹になった優希がスヤスヤと寝息を立てていた。

「今夜あたり…久しぶりにどうだい?」

桐生さんは、さりげなく私のおっぱいを揉んできた。

「ちゃんと逝かせてくれる?」

「もちろんさ」

私は娘の優希をベッドに寝かせると
先ほどまで娘を抱いていた夫の腕の中に飛び込んだ。

女優なんて…私には似合わない。
私は平凡な妻であり、母となった人生のステージを
おもいっきり演じる道を選んだ。




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