この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
目覚めたのは 公園のベンチ
第19章 美乃梨
百貨店への道を歩いていると
目の前を美乃梨が歩いているのを
見つけ 声を掛けた
160センチの 普通の体形だが
少し幼さの残る 愛嬌の有る顔立ちの
美乃梨が振り返り
和夫を訝し気に見て何か?
聞き返して来た
課長の富田が仲人を頼まれ 美乃梨を見た時
初恋の相手によく似た 容姿に引かれ
結婚式が終って 職場に戻った 美乃梨を
毎日見ている内に
美乃梨を抱きたいと思うように成り
一計を案じ 美乃梨の夫を
急遽、二週間の出張に出して
美乃梨を 口説いたのだった
「 富田課長との事で、お話が有るんですが 」
和夫の言葉に 美乃梨の顔が青ざめ
顔を伏せ 立ちすくんでいた
和夫は美乃梨を連れ ホテルへと戻りながら
「 少し富田課長との事でお話を聞きたくて 」
「 酒井さんを お待ちしていたんです 」
美乃梨はそれを聞き 携帯を出すと
職場に 体調が悪くなったから
今日は休ませて欲しいと 連絡を入れ
和夫の後を付き ホテルの部屋に入ると
ソファーに座り 和夫を見上げ
「 夫は 知っているんですか? 」
不安そうに和夫に聞いて来た
和夫が首を振ると 少しホットした表情を浮かべ
「 先週かな? 富田課長と一晩過ごしたの 」
「 ご主人は来週 帰って来るんでしょう?」
和夫の言葉に 美乃梨が頷いた
「 先週の事 教えてくれる 」
和夫に聞かれ 美乃梨は話し始めた