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目覚めたのは 公園のベンチ
第29章 エピローグ

本日発売の

  
ー寝取られる 宿ー 


発表会を行わせていただきます


「飯田先生 どうぞ」

10名程の記者の前に座り 司会者が 
記者達に

「何か質問は?」

投げかけていた 


出版社が御用記者を動員し さも大作だと風評を着け 販売拡大を
狙っていることは判って居たが 自分もその中の駒 従いましょう
と椅子に座り 記者を見つめた

「先生の作品は 必ず 時は流れて行くで終わってますが?」
一人の若い記者が立ち上がって聞いて来た

「私が書いた作品で 一つの世界が出来てしまうんだよ 判るかな?」

「その世界の人達が 話を切ってしまうと 無限に同じことを繰り返してね」

「可哀そうだと思わないか? 昔書いた作品は 流れて無い作品が有ってね

 出来れば加筆したいぐらいなんだよ」 

和夫は記者に向かって そう話して見せた

「そう お話しされると 先生の作品は世界が描かれていると?」
記者の質問が続いた

「いや 違うんだな もう一つの世界が 私の横に広がるんだよ」

手を横に広げ 陽菜や七海そして愛、恵、早紀、麻衣、を思い出し
公園に居た 琴音の顔を思い出すと 少し心が痛んだ

「有難う御座います」 記者が座った時

「私はね 只のエロ作家 でも人類にエロは必要でしょ 無かったら

 子孫出来ないもんね」 和夫の言葉に笑いが上がった

「私は 出来るだけハッピーエンドで終わらせたいんだ」

和夫は心の内を 吐きだすように話し続けて居た

「作中の人物が 出来るだけ ハッピーに エロでハッピーなら
 幸せでしょう 私の心です」 

和夫が立ち上がり 礼をして
退席し始めた時 質問してきた記者が 立ち上がり
拍手を始め釣られて 他の記者達の拍手が沸き上がり 
拍手の中 

控室に和夫は

消えて行った・・・・

                      
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