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目覚めたのは 公園のベンチ
第14章 恵美と麻美

夕方に成りドアがノックされて
麻美と恵美が入って来て 
部屋の中央で立ちすくみ 
和夫に言われソファーに腰かけ 
和夫を見つめ 言葉を待って居た 

「お腹空かない?」 

和夫が聞くと 2人が頷き和夫は二人を連れ 
ホテルのレストランで食事を始めた 

2人は出されたワインを 口に運びながら 
まだ 言葉を探すように 無言で和夫を見て 
食事を進め 麻美が初めて口を開いた 

「あの・・・藍沢商事の・・それと・・・」

和夫は面白そうに 二人を見て頷くと

「何故 営業部の4人の事を知ってるか?  かな?」 

2人が頷いた

「それは 部屋に帰ってからにしようか」 

和夫はワインを飲み干すと 二人を連れ部屋に戻った

「私 色々知っててね 例えば麻美さんの友達で優菜さん 
 キャバクラで働いてるでしょう 」 

「麻美さんは 知ってて 黙ってるけど 」

「優菜さん 琴葉さん誘って 2人で働いてるの知ってる?」

「此れから二人 気に入らない佳穂さんを誘って」

「ホストクラブに連れて行って 佳穂さん ホストに嵌って」 

「キャバクラから 段々落ちて 最後は体を売るまで落ちる事もね」

麻美は驚いたように和夫を見つめ 
和夫はウイスキーのロックを飲み 
二人のグラスにワインを注ぎ 

「 今日から3日間 あの4人は出張させたから ゆっくり出来るよ 」

2人はワインを口に運び和夫を見て 言葉を探していた

「今夜 私と付き合って呉れたら・・・色々教えてあげるよ どう?」

恵美が顔を上げ 初めて口を開いた  

「2年同じ事してるので 想像出来ますが このままずっと一緒ですか?」

「いや 貴方達が 恋人と別れるよね?」

2人が真剣な目で頷いた

「 恋人との エッチが物足りなく成ってね 」 

和夫の悪戯な目が光り 二人は頷いた

「 この先でね あの4人の中の二人と二人とも結婚してね 
 4組の夫婦で 仲良く暮らすんだ」

2人の表情が明るく成り 2人顔を見合わせ頷いていた・・・・・
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