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ひだまりのねこ
第2章  拾う

ここに置いておけば誰にも気づかれることはなかった。
優佳は普通に仕事をしていった。

朝、店長に挨拶をすると、直ぐに店長も正社員の人も外出してしまうのだ。
優佳はいつもひとりで事務の仕事をしていたのである。

子猫はお腹が空くと「ミーミー」と鳴いて知らせた。
その声を聞くと優佳は子猫をコスメポーチから出してミルクを与えた。

子猫はお腹がいっぱいになるとまたぐっすりと眠ってしまうのだ。
こんな事が2~3週間ほど続いて行った。

子猫はようやく離乳食が食べられるようになってきた。
優佳はカルカンの子猫用パウチを買って食べさせてみた。

「子猫ちゃん、さ、食べてみて」
「(美味しそう)」

すると、物凄い速さで食べてしまうのだ。
パウチ1袋では足りない様であった。

もう1袋あげてみる。
すると、瞬く間に食べてしまう。

「(僕、お腹いっぱいで眠くなってきた…)」

そう一声鳴くとその後は決まって部屋のフローリングの至る所に寝転がって眠ってしまうのだ。

その光景は実に微笑ましいものだった。

毎回そんな姿を見ては、優佳は笑っていたのである。
この時点で、里子の話しは消えたのだった。


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