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ひだまりのねこ
第4章  クリスマス
(1)
この年、クロちゃんは生まれて初めてのクリスマスを迎えることになった。
優佳と雅人の二人も初めてのクリスマスだった。

町は綺麗なイルミネーションがあちこちで飾られていた。
綺麗で大きなクリスマスツリーも飾られている。

世間はクリスマス一色でとても賑やかだった。

クロちゃんは生後約3か月になっていた。
人間の年齢にしたら5歳くらいである。

まだまだ、可愛い盛りである。
毎日良く食べ、良く眠っていた。

そんなクリスマスが近い土曜日の事だった。
土曜日なので雅人が優佳の家に仕事帰りにやってきた。

今日は玄関を入るなり大きな荷物を持っていた。
優佳が話す。

「今日はどうしたの?その荷物?」
「え?後から話すから部屋に上がらしてよ」

「うん、分かったわ」

そう言うと雅人は部屋に上がってきた。
いつものように作業服を脱ぎシャワーを浴び優佳が用意してくれていたジャージを着た。

犬のマルは雅人を見るととても嬉しそうにしっぽを振っていた。
すでに、ダイニングテーブルの上には夕飯のお酒のおつまみが並んでいた。

マルはそのおつまみが食べたい様であった。
クロちゃんは、優佳の後をくっついて歩いて来る。

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