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ひだまりのねこ
第12章 マル
(1)
時は順調に規則正しく流れて行った。
クロちゃんは11歳になっていた。
人間の年齢にすると60歳くらいだった。
もう、おじいちゃんである。
同じく、犬のマルも15歳になっていた。
人間の年齢で言うと76歳くらいである。
マルは後期高齢者になっていた。
そのマルだが、数年前から肝臓が悪くなり毎日投薬の生活を送っていた。
マルに薬を飲ませるのは楽だった。
食いしん坊のマルはご飯に薬を混ぜると何の躊躇もなくバクバクとドックフードを食べるのである。
マルは目も悪くなっていたので、毎日目薬を点眼されていた。
だが、マルもとても良い子で点眼などを嫌がることは無かった。
優佳はマルに付きっ切りになることが多くなってきた。
そんな4月の出来事だった。
朝起きて、優佳はマルにご飯をあげた。
だが、食いしん坊のマルはご飯を食べなかった。
仕方が無いので、優佳はクロちゃんの缶詰をマルに与えた。
すると、少し食べるのだった。
優佳はこの時感じていた。
もしかしたら、今日、マルは旅立つのではないか。
そう思ったのである。
時は順調に規則正しく流れて行った。
クロちゃんは11歳になっていた。
人間の年齢にすると60歳くらいだった。
もう、おじいちゃんである。
同じく、犬のマルも15歳になっていた。
人間の年齢で言うと76歳くらいである。
マルは後期高齢者になっていた。
そのマルだが、数年前から肝臓が悪くなり毎日投薬の生活を送っていた。
マルに薬を飲ませるのは楽だった。
食いしん坊のマルはご飯に薬を混ぜると何の躊躇もなくバクバクとドックフードを食べるのである。
マルは目も悪くなっていたので、毎日目薬を点眼されていた。
だが、マルもとても良い子で点眼などを嫌がることは無かった。
優佳はマルに付きっ切りになることが多くなってきた。
そんな4月の出来事だった。
朝起きて、優佳はマルにご飯をあげた。
だが、食いしん坊のマルはご飯を食べなかった。
仕方が無いので、優佳はクロちゃんの缶詰をマルに与えた。
すると、少し食べるのだった。
優佳はこの時感じていた。
もしかしたら、今日、マルは旅立つのではないか。
そう思ったのである。