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ひだまりのねこ
第13章  引っ越し

「クロちゃん、もう少しで終わるからね」
「(優佳ちゃん、僕、何だか怖いよ…)」

クロちゃんはそう言って鳴いていた。
引っ越し屋さんは素早く荷物を運んでくれる。

荷解きも早かった。
たちまち、平屋に住んでいた時の様な部屋になっていったのだ。

その速さに、優佳は驚いていた。
夕方の5時過ぎに引っ越しは終わった。

引っ越し屋さんにお礼を言い、飲み物とお気持ちを渡した。
引っ越し屋さんが帰るとようやくクロちゃんはキャリーケースから出してもらえた。

初めての引っ越しである。
新しい部屋をクンクンと匂いを嗅いで探検していた。

優佳はお風呂場の扉を開いておいた。
クロちゃんがおしっこをすると思ったからだ。

すると、クロちゃんはお風呂場を見つけるとそこでおしっこをした。
優佳は直ぐにそのおしっこをシャワーで流した。

新しいアパートの近くにはコンビニが無かった。
仕方ないので引っ越しをした夜はカップラーメンを食べた優佳だった。

こうして、優佳とクロちゃんの引っ越しは終わったのだった。


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