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ひだまりのねこ
第15章  エピローグ

優佳ちゃんの顔が見えない。
僕は不安になった。

優佳ちゃんはずっと僕の頭を撫でてくれていた。
僕はハウスの中でおしっことうんちをしてしまった。

でも、優佳ちゃんは怒りもせずハウスの中を綺麗に掃除してくれた。
僕の息は小刻みになっていった。

優佳ちゃんが不安そうに僕を見ている。
優佳ちゃんが言うんだ。

「クロちゃん、もう頑張らなくていいんだよ」

それを聞くと僕は頑張るのをやめた。
僕の呼吸は徐々に回数が減っていった。

暫くすると身体が痙攣し始めた。
意識は朦朧としていた。

優佳ちゃんはずっと僕の頭を撫でてくれていた。
身体が痙攣し終わった時だった。

僕の身体は宙に浮いていたんだ。
でも、僕の身体はハウスに中にあった。

優佳ちゃんが僕にこう言っていた。

「クロちゃん、頑張ったね…」

優佳ちゃんは僕の動かなくなった身体を抱きしめて泣いていた。
僕はその優佳ちゃんを部屋の天井から見ていたんだ。

優佳ちゃんは泣いていた。
時計を見ると11時12分だった。

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