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夫婦で妊活旅行に行く話
第8章 白浜観光をしよう! ②
「ののか、ののかも
こっち来てさ、俺の横、座らない?」
おいでとこちらに
透真が手を差し出して来て
その手に自分の手を重ねると
透真の隣に腰を降ろして収まる
透真が2頭のパンダを抱いている
その腕の上にののかが自分の手を重ねて
ギュッとお互いの身体で包むようにして
その2頭のパンダを抱きしめると
「ふわふわで、パンダちゃん、温かいね」
そう言いながら パンダのぬいぐるみの
後頭部にののかが自分の顔を寄せていて
そのののかの姿に
子供の頭を匂いを嗅ぎながら
嬉しそうな顔をしている姿が重なって見えて
「透真?どうかしたの?」
「あっ、ああ、いや、別に…ッ。
あー、ちょっと、風呂の様子見て来る」
そう言って立ち上がると
お風呂の様子を見に行ってしまったので
お湯も丁度タイミング良く沸いたので
透真にコーヒーを淹れて
自分のお茶を淹れると
カップと湯飲みをソファの前の
テーブルの上に置いた
「透真~。コーヒー入ったよ」
「あ、ああ。ののか、ありがとう。
お風呂も後もう少しで、
お湯張りが終わりそうな感じだったわ」
ソファに並んで寄り添って座って
コーヒーとお茶をそれぞれ飲んで
一息ついた
「一昨日も、昨日も…
それに拘り過ぎてたかもな。
こんな風にふたりでゆっくり過ごして、
旅行を楽しむ機会も減ると思うとさ」
「惜しくなって来ちゃったの?
でも、惜しくなっても、もう出来てたら…」
「なぁ、ののか。今夜は、
白浜で過ごす最後の夜なんだしさ。
今日は、ののかとさゆっくり
えっちしたいんだけど、いい?」
そう こちらに問いかけて来る
透真の表情と声に色気を感じてしまって
今 求められているのは
子作りの方じゃなくて
夫婦の営みと言うよりは
恋人同士の甘い時間を過ごしたいと言う意味で
恋人同士の時の様な
甘い雰囲気を感じてしまって
ドキドキと自分の胸が騒がしくなって来る
「恥ずかしい…の?そんな顔しちゃって」
「とっ、透真…が、恥ずかしくなる様な
言い方するのが、いけないんだよッ」
「俺の所為なの?ののか、なら…さ」