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夫婦で妊活旅行に行く話
第3章 部屋に着いたら…? *
「この街並みと言うか、景色を見てると
確かに日本じゃないみたいな感じだわ」
「外から見ると小さそうに見えるけど、
中はどうなのかな?狭いのかな?」
自分達が泊るドームに着いて
鍵を開いて中に入ると
白と淡いピンクで統一された
可愛らしい内装の部屋だった
「凄い、可愛い~、白とピンクのお部屋」
「と言うか、立ったまま声出すと
変な響き方してね?この部屋。
材質が発泡スチロールだからなのか?これ」
「本当だ~。
立ってると、凄い声響くね。
あ、見て見て、透真。上。
天井に丸い窓があるんだね。
その天窓から星が見れるのかな?」
「今日は長距離移動もして来たしさ、
ここで風呂に入って…その後は
本来のこの旅行の目的の方しちゃわない?」
本来の目的の方と言うと
その子供作るって事なんだけども
「だ、だったら。私、
お風呂のお湯、張って来るね?」
ぎこちない返事を返しつつ
ののかがお湯張りをしに
バスルームへと向かう
残された透真は
部屋の備え付けのポットで
お湯を沸かしていて
お茶かコーヒーを淹れようか?と
ののかに尋ねて来るから
私にもコーヒーお願いと頼んだ
お湯が沸くのをソファに座って
透真が寛いで待っていたから
私もお湯張りが出来るまで
透真の隣で一休みしようかなと
そう思って隣に腰を下ろそうとしたんだけど
三人掛けのソファの向かい側に
大きな鏡が設置されていて
座ってる透真が映っている
「どうしたの?座らないの?
お湯張りが出来るまで、
一緒にソファーで、ゆっくりしようよ」
「う、うん」
透真の隣に座ると
透真がののかの肩に手を回して来て
少し離れて座った距離を詰められてしまって
ぴったりとお互いの身体を寄せ合う恰好になる
「どうしたの?ののか、
さっきから、落ち着かない感じ?」
だって こんな正面に大きな鏡があったら
えっち透真の事だからここで
鏡にそれを映しながらしようとかって
言って来るんじゃ…とかって
そんな妄想をしてしまっていて
どうにもソワソワとしてしまう
よしよしと肩から腕に掛けて
緊張してるのを解す様にして
透真に身体を撫でられてしまって
「俺が、欲しい欲しいって言って置いてさ、
いざ、子作りするってなってさ、
変に緊張しちゃってる…のがさ
ののかにも…伝わっちゃってる…?
やっぱ、何か…さ」