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第4章 白浜観光をしよう！　①

ここからアドベンチャーワールドまで
車で５分の距離にあるんだったら

じゃあ　何で　こんな時間から
私達は出掛ける準備万端にして

朝ご飯してるんだろ？

流石にアドベンチャーワールドが
朝の８時から営業するとは思えないんだけど

「アドベンチャーワールド行く前にさ、
白浜観光しとこうと思ってさ」

「え？それって、透真。
アドベンチャーワールドだけじゃなくて
他にもどこかに連れて行ってくれるの？」

もう　今日はてっきり
アドベンチャーワールドに
行くだけだって思ってたのに

「え？だって、さわざわざ
三田から、３時間かけて運転してさ
ここまで来たんだよ？勿体ないじゃん」

何処に行くとは聞いて無かったけど

朝食を済ませて　とれとれヴィレッジを出ると

車で１５分程でその場所について

車を駐車場に止めると

「ねぇ、透真、こんな時間から入れるの？」

「公園みたいな扱いだから、
２４時間営業してるけど？
だから、いつでも、入りたい時間に
入っちゃって、ＯＫな感じだから大丈夫」

そう言って透真が
こっちに軽いノリで言って
ウインクをして見せてくれるから

まぁ…透真が下調べして居て
大丈夫だって言うんだったら…と
ののかが車から降りると

目の前には白浜の海が広がっていて


名勝　千畳敷　と書かれた看板が出迎えてくれた


「千畳敷…っ！
テレビで紹介されてるの見た事ある。
なんか、確か畳千畳分の広さが
あるとかって、言われてる景勝地だよね？」

「そうそう、その千畳敷ね。
千畳敷はさ、昨日行った円月島と
三段壁と並ぶ国の名勝ね？
柔らかい白い岩が波で削られてさ、
複雑な地形を作ってるんだって。
こうして削れた断面を見ると、
地層がクッキリと見えるよね？」

透真が白浜のガイドブック買ってたから
そこから得た知識なんだろうけど
そう今居る千畳敷と昨日行った円月島
それから三段峡と呼ばれる場所が
有名な景勝地なのだと説明して来る

ミルフィーユの様に色の異なる
地層が降り重ねって居るのが見て取れて

「テレビで、千畳敷見た事あるけど。
こんな広いんだね。鳥取砂丘みたい。
石で出来たバージョンの鳥取砂丘」