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夫婦で妊活旅行に行く話
第4章 白浜観光をしよう! ①

透真が自分のその手の薬指を指差して

「50代ってここじゃん?」

「象さんの象さんが、人間のそれと
同じなのかは知らないけどね?
象は、15歳ぐらいから繁殖できるらしくて。
マスト期って言う、雄としてのね魅力がね
溢れる様になる時期が来るんだけど。
その時期が、安定するのが35位らしくて。
ピークになるが50代らしいよ?」

「要するに、象は35からが男って感じで、
その、50代がピークって事?
でも、15ぐらいから繁殖できるんだったら。
やっぱ、人間と同じぐらい…か?
象って、人間より、長寿だったりする?」

透真が夢中になって象を眺めている
ののかの背中に向かって声を掛けると

「え?象?亀とかみたいな事は無いよ?
象の平均寿命は75歳位らしいよ?」

「だったら、象の50代はリアルに
人間の50代って考えても無理は無いのか、
じゃ、やっぱオッサンがモテるって事じゃん。
まぁ、俺も…将来は
キムタクみたいなイケオジになって、
ののかにモテモテ…は確定だからな」

自分の将来はイケオジ確定だと
そう透真が言って来て

「象の群れって、実は雌の集団なんだよ。
群れのリーダーって雄のイメージだけど
象の群れのリーダーは雌の象で、
それも、おばあさんの象なんだよ。
自分の娘達、叔母さん、孫たちとかね。
自分と血縁関係にある、雌で構成されてるの。
雄の象は繁殖できる年齢くらいになったら
群れから出て行っちゃうから」

「ののかっ、さっきのスルーすんなって。
俺が、めっちゃ恥ずかしいだろっ
その辺りはさ、近親婚を防ぐための
動物の本能的なものだろうけど。
象もライオンの群れみたいな
雄1匹に雌が複数だと思ってたし…」

「ああ。プライドの話?」

「プライドって格闘技の?プライド?」

「ライオンの群れはね
プライドって言うんだけどね。
あの良く言う様な、プライドが
高い人だとかのプライドじゃないよ?
ライオンの群れの単位をそう呼ぶの。
ライオンの話は、またライオンの場所でするね」

まぁ当然の話だが
さっきのののかが話していた

象の発情期の話やら性的なピークが50代なんて

そんな話は ここのある
象の説明書きには当然に無いわけであって

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