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第4章 白浜観光をしよう！　①

そう言いながら　ののかが
窓から見えるライオンの雄と雌を交互に見て
それから透真の方を見て来ると

「ライオンのハネムーンの、
期間は大体１週間くらいだよ」

「その辺りは、
人間の新婚旅行と大体同じなんだな」

「ライオンのハネムーンは、
ご飯も食べずに歩き通して、
歩きながら途中で交尾してそれを
雌が妊娠するまで繰り返すんだって。
ライオンは共同で子育てするから、
プライドの中の雌の発情期も同時期で、
ハネムーンから帰ったら別の雌とすぐに
ハネムーンに出発ってなるらしいよ？」

ちらっと　ゴロゴロと寛いでいる
ライオンの雄を透真が見ると

「ライオンのハネムーンは、
中々に過酷なんだな」

「空腹で餓死したり、
雄も狩りをしたりする程には
命がけみたいだよ？ハネムーン。
それに…ライオンって凄い
妊娠率が低いらしくてね…？
５０回とか１００回とか…
１日に交尾するらしいよ？」

人間で良かったよねぇと
ののかが笑っていて

透真は透真で…自分は
回数が出来る方ではあるが…
聞くだけでその話は男からすれば
陰嚢の辺りが
痛くなりそうな話だったんだが

ののかはののかで
ライオンの雄のペニスには棘があって
それで交尾の時に中を突き刺した刺激で
排卵を誘発してるって言う話を思い出して

どうにも…自分のお股の奥が…
痛くなって押さえたい気持ちになったのだが

ののかも透真も人間で良かったな
そんな事を夫婦で内心考えていて

汽車の形の車での
サファリゾーンの旅は終わって
元の場所に戻って来る

「透真、この後、どうする？」

「そろそろお昼になるしさ、
どこで適当にお昼にしない？」

何処にするかと聞かれて
透真が園内マップを広げて
ののかに見せてくれる

まぁ多分どこで食べても　
テーマパーク価格で
テーマパーククオリティなんだろうな

ここに限ってじゃないけど
テーマパークで凄い美味しいって言うのって
出会った事ないもんな

「じゃあ、フードコート行こうよ。
それぞれに食べたい物食べられるしね」

室内遊園地の様になったエリアの中に
フードコートがあって
それぞれに好きな物を頼んで

設置してある外のテーブルで
透真はカレーを
私はふわふわのオムライスでお昼にした