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夫婦で妊活旅行に行く話
第4章 白浜観光をしよう! ①
お昼ご飯を済ませて
広い園内をまた歩き出す
「ねぇ、ののか。
イルカ観に行かない?」
「イルカ?アドベンチャーワールドは
パンダも有名だけど、
イルカのショーも有名だよね?」
イルカのいるプールの所に行くと
丁度イルカのエサやりの受付をしていて
担当のスタッフの人が
イルカにえさやりどうですか~と
こちらに声を掛けて来る
本来ならwebで事前予約らしいが
エサの数に余裕があれば
当日でも現地で受付をしてくれるとの事で
1カップ 500円で
カップの中にマルアジが
3匹入ってるのを2つ購入した
プールの中にいる バンドウイルカに
エサである マルアジをあげる
「こうしてるとさ、
前にののかと行った、
淡路島の旅行を思い出すよな?」
「そうだね。じゃのひれでも、
こんな風にイルカに魚あげたもんね」
エサのマルアジ 3匹はすぐに終わるので
あげ終わった後の
エサのカップをスタッフの人に返して
プールの中を泳いでいる
イルカを2人で並んで眺めていた
透真の腕に自分の腕を絡めると
透真の身体にののかが
自分の身体を寄せる
「どうしたの?ののか。
甘えたい気分だったの?」
「別に、そうしたい気分だっただけだよ」
腕を絡めて
そのままお互いの指を絡めて繋ぐ
「…こうして見てるとさ
可愛いもんだよな、イルカ」
「イルカ、美味しいのかな?」
「食べたいの?イルカ?」
「あ、でもイルカは小型のクジラだから
味もクジラか、クジラって匂いと言うか
癖があるから、苦手なんだけど。
やっぱり地元だったら、イルカの
美味しい食べ方とかってあるのかな?」
クジラの味が苦手だとののかが
言って来て和歌山はクジラや
イルカを食べる文化のある県だから
地元ならではの食べ方もあるのかも
……と思って 透真が
スマートフォンでイルカの味と
イルカの食べ方を検索する
「クジラが臭いのは、血抜きの処理が
不十分だからなのが原因みたいだけど?
イルカは刺身とか、味噌煮、
竜田揚げにすると美味しいんだってさ」
ののかが優雅に泳いでいる
イルカを眺めていて
「イルカのお刺身かぁ~」
「イルカ…食いたいか?
美味そうには…見えないしな…全然」