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ダンシング・クィーン
第2章 啓子
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栄治 勉強頑張って居るから ご褒美上げる
テーブルで 私の出した課題に 頭を悩ませていた 
栄治が顔を上げ にこっと 
子犬の様な笑顔を出して来る 
栄治の笑顔を見るのも 後3か月 
気取られない様に涙を拭く
来年 受験して私の許から 去って行く栄治

 少し・・・寂しい

離したくない 

離れたくない 

傍に居て欲しい

去年 栄治と結ばれた日に 覚悟していたのに 
カウントダウンが少なくなるにつれ 
寂しさは大きく成って行く

12歳の年の差は 惨酷よね 
栄治が大学卒業した時
私、34歳 子供を作るには・・・・

一緒になる 
一緒に暮らす 
一緒に生活する

その選択は 最初から諦めていた 
栄治の真っ直ぐな気持ちが 嬉しかった
栄治に初めてを教えた 女で満足しなければ
何時も そう自分に言い聞かせ

12月 

後3か月で 栄治とお別れ・・・

12月に入ってから 
毎日 カレンダーを見て
溜息が 出て来る 
栄治の前で見せない様にしているけど 
受験が近付き 栄治は毎日でも
私の部屋へ来たがるけど それは 駄目
受験勉強で無くて 
保健体育の 授業に成ってしまうから

お部屋に 来たら若いから3回は 
お付き合いしないと
初めの頃は 早かったな 
初めて 栄治と抱き合った日の事は

 一生忘れない

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